オスカー・ワオの短く凄まじい人生

オスカー・ワオの短く凄まじい人生 (新潮クレスト・ブックス)

オスカー・ワオの短く凄まじい人生 (新潮クレスト・ブックス)

異文化なんとかの研究者が好みそうな小説。
オスカーっていうさえない小説家志望のオタクとその家族の物語。
現代のお話なんだけど一部、「百年の孤独」を思わせるところ(フク、という呪い)があったり、幻想的・呪術的・土俗的である。
お姉ちゃんの腐れ縁的彼氏(=著者?)による記述が突き放しながらも温かみがあってほっこり。翻訳はさすがにうまいです。